良いものは残り続けると教えてくれた
最初の自慢ポイントは「良い物は残り続ける」を3000万年以上前から体現しているところです!
どうゆう事かと言うと、次の言葉を聞いた事はありませんか?
【ハニカム構造】
ハニカム=Honney Comb(蜂の巣)
つまり【ハニカム構造】は蜂の巣の構造という意味になります。
そうです!今想像している6角形のあの形です。
ハニカム構造である6角形は、ある限られた領域を隙間なく少ない材料と労力で高強度の巣にするのに最適なのです。
まさか昆虫であるみつばちが編み出した【ハニカム構造】が、地球を飛び出して人工衛星の機体の外壁を支える技術に使われているなんて、みつばち自身は思っても見ないでしょう。
みつばちが生まれた3000万年以上前から蜂の巣は6角形のハニカム構造であり、はるか昔から現在そして未来をも担う物であると思います。
この様に良い物は残り続け、生き続け、使われ続ける事を教えてくれるみつばちは最高のペットです🐝
継続にはwin-winの関係が必要である
次の自慢ポイントはwin-winの関係でないと継続性がなくなる事を体現している事です。
知っていましたか?みつばちは1億万年前には花に近寄る昆虫を狩る「狩りバチ」として存在していました。ところが狩りバチだったハチが花に寄って来る虫の様に花の蜜を吸ったところ、その甘さに惚れて虫を狩るのを辞め、花の蜜を吸うベジタリアンになったのです。
ですが甘い蜜を出す花も、ただで甘い蜜をあげる訳ではありません。蜜をあげる代わりに受粉の手伝いをしてもらう訳なんです。ただで蜜を与えていたらボランティアですもんね。
花はボランティアにならない様に、ボランティアにならないような構造へと進化しました。なのでみつばちが花の正面から蜜を吸う場合、花粉領域を超えないと密に辿りつかいないようになっているのです。
このように花側の工夫もありハチが蜜を吸う時には必ず受粉の手伝いができるようになっており、余った花粉も不要ではなくみつばちの幼虫の餌となり活躍します。
時々ズルをして花の外から根本部分に穴を開けて直接蜜を吸うハチもいます。それは花にとっては困るので花の根本に「がく」と言われるカバーができたりして甘い蜜を楽して得ることは出来なくなったので、短期的なメリットを求めて独り勝ちの状態を生み出すのは良くないと教えられました。
気づかない内に自分の物差しで見ていた、
だんだんと「みつばちの生態をもっと知りたい!」と思ってきたのではないでしょうか?そう感じるのも仕方ありません。みつばちは人間が生まれる遥か昔から繁栄していて今も生き続ける生物のなので、その生き様から学ぶことは多々あるのですから。
そんなみつばちですが、苦手なことがあります。それは巣箱の短距離移動です。どれくらい短距離かと言うと、
30センチ
たった30センチ巣箱を横にずらすと自分の巣に帰れなくなる迷いバチが出てきます。
でも良く考えると納得なんです。なぜなら、みつばちの体調は1.2センチほど。つまりたった30センチ動いただけでも自分の体調の30倍の距離を移動している事になるのです。
人間である僕に例えると、身長が1.65mなので30倍すると約50mにもなります!確かに25mプール2個分も先に家が移動していたら自分の家とは思わないですよね、、
他には時間感覚が人間とみつばちでは異なります。実は働き蜂の寿命は約2ヶ月なんです。その短い生命活動の中で子孫繁栄の為の活動をしているのです。
その中で、養蜂家がみつばちが活動しやすいようにお世話をする訳ですが、普段密閉されている巣箱をお世話の為に解放したり、巣にあれこれ手をだすと、みつばち自身が行う繁栄活動がストップするのです。お世話は1週間に1度20分くらいです。
たった20分?と思ったかもしれませんが、寿命が2ヶ月の彼女たちからすると86,400分の中の10分です。人生100年時代と言われる現代人のように51,840,000分の中の10分では無いのです。
なので、普段はなるべくみつばちの活動の邪魔とならないよう素早い作業を心がけております。
みつばちと出会うまでは考えもしなかった事なので、自分の基準で接する事で相手の大きな負担になっていないか?自分の基準は小さいのではないか?など、自分の物差しに対する疑問を持たせてくれたみつばちは自慢のペットなんです。
一方的な依存はどちらにも明るい未来はない
みつばちの天敵といえば何を思い浮かべますか?
はちみつだから「熊🐻」?凶暴なハチである「オオスズメバチ」?
たしかにどちらも天敵なのですが、一番怖い敵はなんと、【寄生ダニ】なんです。
このダニはミツバチヘギイタダニと言う種類で、サナギ状態のミツバチや、成虫のミツバチのお腹に付着して寄生します。
ダニは目視できる程の大きさなので、ミツバチからしたらとんでもなく大きいダニなんです。そんなダニから針を刺されて体液を吸われる訳ですからダメージはとても大きいです。
一度ダニに刺されたミツバチはその大きな穴から病気に感染します。さらにミツバチの社会は3密(密室、密集、密接)なので、一度クラスターが起きたら全滅する事もよくあります。かく言う僕も2回ほど全滅させました。
ただミツバチが全滅するような事があればダニにとっても寄生する相手がいなくなる訳で良い事では無いはずです。
最適な関係を気づかなければ相手を破滅し、いずれは自分も破滅する。そんな関係を思い知らされたのがミツバチとダニの関係です。
前章でも話をしましたが、やはりwin-winの関係として、「短期的には奪い合い、長期的には与え合い」でないといけない事を命をもって教えてくれたミツバチは最高のペットです🐝
上記以外にも、
・今ある資産をいつどのように投資するか?
・結局1人では生きていけない。
・組織では自分のフェーズに合わせて、求められる役に生きる合理さ
・今の当たり前は実体験が伴うものか?
など、たくさんの面白さ、奥深さ、学びをくれるのがミツバチなんです!